「宮川源流域をカヌーで遊ぶ!①」第334回サルシカ隊がいく

投稿日: 2015年08月11日(火)09:42

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写真/松原 豊(写真師マツバラ) 文/サルシカ隊長

サルシカ隊長であるワタクシの趣味はカヌーである。
小さな船に乗り込み、最小限の食材や食器、そしてお酒とカメラを持って川旅に出る・・・。
そんな暮らしを毎日のようにしたくて三重に移り住んだはずであった。

まだ川崎に暮らしている時にカナディアンカヌーを買った。
津市美里町に暮らしはじめてすぐ、フォールディングカヤック(組み立て式のカヤック)を買った。
そして数年前にシーカヤックをもらい、つい最近、銭湯企画のケロリン桶太郎からポリ艇をもらった。
なんとワタクシは4艇もの船を所有しているのだ。

が・・・・。

サルシカを見てくれている人はご存知であろうが、ワタクシはほとんどカヌーをやっていない。
昨年なんぞ1回も乗ってない。
いやいや、そんなレベルではない。
三重にやってきて9年目。
たぶんワタクシは10回もカヌーをしていない。

てなわけで、ワタクシは「今年は絶対にカヌーをやる!!たとえ1回でも絶対にやる!やるったらやる!!」と声高らかに宣言し、写真師マツバラと、中谷の父ちゃんを誘って、清流へと向かったのである。

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われわれが向かったのは、清流「宮川」。
しかもその源流域である。

まず自慢しておくと、この宮川は、水質日本一になんと11回も選ばれたことがある。
驚くほどの美しさ、透明度を持つ水が豊富に流れているのだ。

われわれは宮川の上流域である三重県多気郡大台町へと向かう。
が、車はカヌー2艇を積み込んだ軽トラ。
さすがに高速を使うのは怖いので下道でいく。

津から松阪へ・・・。
国道42号を南下し、道の駅奥伊勢おおだいの手前を大杉谷方面へ入る。
この時点でおよそ1時間半。
ここから上流の宮川ダムまで車で40分。
今回はそこからさらに上にいく。
県内でありながら、果てしなく遠いのだ。

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前夜、写真師マツバラもワタクシも締め切りに追われて真夜中まで仕事であった。
なのに朝6時半に家を出発して車を走らせているのだ。
もう眠くて眠くて仕方なかった。

というわけで、こちらで休憩。

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そう、ここは、第36回サルシカ隊がいく「新川スポット発見!大杉谷渓谷へいく」で紹介した場所である。
住所でいうと久豆。
目印としては、宮川上流漁業協同組合が運営する「清流茶屋」をめざしていただきたい。

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ちなみにこの清流茶屋は、地元の漁協がやっているということもあって、お値打ちに鮎をいただくことができる。
こちらもぜひお立ち寄りいただきたい。

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おおおお!
川に丸太橋がかかっているぞ。
土砂もずいぶん削って移動して整備をしたようだ。

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しかし、冷たく透き通った水は昔のまま。

ああ、飛び込みたい!
泳ぎたい!

いつもはそう言うワタクシを引き止め、目的地へワタクシを引きずっていくのが写真師マツバラの仕事であった。
が、今回は違う。
写真師マツバラが川に入ろうと言い出す。

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なぜならば!
防水のカメラを新調したから!
もう試したくて試したくてたまらないのだ(笑)。

「いいか、写真師! きょうは泳ぎに来たんじゃないぞ、カヌーをやりにきたんだ、カヌーだぞ、わかるか」
「うん、わかる」
「目的地はまだまだ遠いし、ここまで来るにもずいぶん時間がかかってしまったな。ということは、われわれは何をすべきなのかなあ?」
「すぐ出発する」
「そーだそーだ、いい子だぞ、すぐに出発して目的地へ行こうなあ」
「うん!」

こうして写真師を言い含め、われわれは先に向かった(笑)。

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宮川ダムが見えてきた。
国道42号の大台署前交差点から県道31号線に入り、国道422号、県道53号線を経由して車でおよそ50分もかかる。

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大杉谷登山センター付近。
日本三大渓谷であり、日本の秘境百選にも選ばれている大杉谷。
その荒々しい渓谷と滝を楽しむ登山の玄関口である。
登山届もここで出せます。
入山する人は必ず手続きをするように。

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登山センター近くの飲食店の手前をダム湖へと降りると、宮川ダム湖観光船のりばがある。
観光船は、2014年4月、登山歩道の全面開通にあわせて10年ぶりに再開。
今年は4月25日(土)から、11月23日(月・祝)まで、土日のみ運行。

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われわれは登山センターを越え、ダムに面した細い道を走り、さらに宮川ダムの奥へと入っていく。
時折、木の枝が道にたれていてカヌーに当たる。
水に浮かべる前に穴を開けてしまったら悲しいので慎重に進む。

途中、グレーチングでつくられた橋を渡る。
グレーチングとは、あの溝の蓋になっている丈夫なアミアミの奴だから、隙間から下は丸見え。
水面まで30メートルぐらいはあるであろうか。
なかなかスリリング。

「ビィイイイイイイイイン!」

と、タイヤを鳴らしながら走る。

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早く渡ってしまいたいのに、写真氏の命令で記念撮影。
おっさんたちの笑顔はかなりぎこちないです(笑)。

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ようやく本日の目的に到着。
第三船乗り場のあるあたり。
6月に、SUPの取材でお邪魔したところ。
宮川ダムに水が流れ込む源流域である。

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「さあ、カヌーの準備だあ!!」
というところで、第1回はおしまい。
次回、いよいよ漕ぎ出しますよ〜〜!!!!

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